ここでは, できるだけ覚えることが少なく,簡単な計算でできる手順 (理屈も比較的分かりやすい手順)を段階を踏んで紹介します。 数学(算数)が得意な人は,もっと早い方法がありますので, いろいろ調べてみて下さい。
まず,2nを覚えましょう。ポイントは20=1であること。あとは2を掛けるだけですので,覚えると言っても1つだけですね。
20=1, 21=2, 22=4, 23=8, 24=16, 25=32, 26=64, 27=128, 28=256, 29=512, 210=1024,,,,
10進数は0,1,2,3,4,5,6,7,8,9の10種類の文字を使っていますね。 9の次を表すときは10と一つ上の桁の数字を一つ増やし0に戻しますね。 2進数は0,1の2種類の文字を使い,同じように数えるだけです。すなわち,0,1,10,11,101,110,111,1000,,,,,となります。(これが分からない人は個別に聞いて下さい。) 16進数も同じです。9の次をA,その次をBと,Fまで追加しているだけです。
では,ここまでの理屈から10進数0から15までの2進数および16進数の表を作ってみましょう。これを間違えずに作成できるようにして下さい。
10進数 | 2進数 | 16進数 |
---|---|---|
0 | 0000 | 0 |
1 | 0001 | 1 |
2 | 0010 | 2 |
3 | 0011 | 3 |
4 | 0100 | 4 |
5 | 0101 | 5 |
6 | 0110 | 6 |
7 | 0111 | 7 |
8 | 1000 | 8 |
9 | 0001 | 9 |
10 | 1010 | A |
11 | 1011 | B |
12 | 1100 | C |
13 | 1101 | D |
14 | 1110 | E |
15 | 1111 | F |
準備1を覚えておけば,2進数から10進数の計算はできます。例えば,2進数10010の場合
計算したい2進数は | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 |
---|---|---|---|---|---|
右から番号を振ると | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 |
1のところだけ2nとする | 24 | 21 |
これを計算(Step 1)して,足すだけ。24+21=16+2=18と計算できます。
準備1を使えば,10進数から2進数の計算もできます。
例えば,10進数137の場合, まず,137より小さくて,最も近い2?を探します。
27=128 ですね。 そして,その数字で引きます。
137-128=9 ですね。 同様に今度は9より小さくて,最も近い2?は
23=8 なので,
9-8=1 となり,1は
20ですね。 ということで,137は
137=27+23+20 となり,2進数から10進数への変換と同じ形となりますので,
10001001
と求めることができます。
変換したい2進数を4bit毎に置き換え,準備1を使うだけです。
例えば,1101010の場合,まず,7bitですので,一番左に0をつけて
01101010と表記します。そして4bit毎に見ると
0110 1010 で,準備1をみるとそれぞれ6とAですので,答えは6Aとなります。
もうここからは説明の必要は無いかと思いますが,2進数から16進数の逆ですね。F3だと,Fが1111で3が0011なので,答えは11110011ですね。
16進数から2進数の計算と2進数から10進数の計算を順に行う。
10進数から2進数の計算と2進数から16進数の計算を順に行う。